北陸も梅雨が明け、富山湾と立山連峰の景色も夏らしい色合いなってきました。7月中旬で沿岸部の海水温は26℃。波やウネリも安定してきて、カヤックやSUP等のパドルスポーツもやりやすくなってきたところですが、海中の魚たちの様子も気になります。
中日新聞の釣り情報をネットで見ると、氷見沖でマダイ、アマダイ、カサゴ、キジハタ、新湊沖でキス、底ものなどが遊漁船の直近の釣果。近所のスーパーの鮮魚コーナーをチェックしてみると、氷見の定置網などで獲れたマイワシ、アジ、サバ。カマス、フクラギ、マダイ、イサキの刺身パック。シイラが加工品で並びます。イサキは関東では高級魚、珍しいですね。
早起きしてさっそく四方沖へ。6時前に現着、6時半出艇。左側のビーチからシットオン艇の方が出ていくのが見えます。ビーチ沖の浅場にプレジャーボートが出ています。キス釣りでしょうか。
午前中の予報は南寄りのち北寄りの風1m/s、晴れ、さざ波、最高気温30℃。釣り日和ですが日中は気温がかなり高くなってくるので、熱中症には事前に注意が必要です。海水は今週の雨の影響か少し濁りが入っています。
いつものようにビーチから500m地点を目指してパドリング。途中でマリブカヤックスの12ft艇に追いつきます。どなたかと思えば、以前ブログにコメントいただいた富山のりょうじさんです。少し会話を楽しみ、お互い頑張りましょうとご挨拶。
8時に満潮なので潮が動いているうちと思うも水深50~60m地点まで進んでもベイト反応もなし。とりあえず、かけ下がりポイントにスロージグの投入を繰り返します。ボトムからのスローピッチジャークに反応したのは、30cm超のウッカリカサゴ。抜き上げると小カニを吐き出します。今日の潮の感じでは根魚かなー?と、ちょっとしたボトム変化を探して、ネチネチと底を叩いてみます。
すると水深70mでズッシリとしたと手ごたえ。暴れる感じもなく浮いてきたと思ったら、何だかわかりませんが終盤グイグイっと抵抗するので慎重にリーリング。ネットインしたものは?40cmキロオーバー級のデカサゴ先生。魚体に過去の傷もあり主か?と思えるような貫禄。自分に釣れていただきありがとうございます。
8時の満潮までにウッカリカサゴ4尾。その後、他魚種を求め水深120m付近に移動しますが、上層の小魚反応以外に魚影は全くありません。帰りに1尾追加で9時を回ったところで終了。自宅で胃袋を捌いてみると、小カニとかヒラメの稚魚が入っていました。
ウッカリデカサゴを自宅で計測してみると、42cm、1.1kgちょっとの大物でした。昨年氷見沖でゲットしたオニカサゴとアオハタの根魚記録、40cm1キロオーバーを更新。
釣り上げた魚はすべてウッカリカサゴですが、個体により魚体が赤いものや本カサゴに近いこげ茶色のものがあります。本カサゴとのハイブリッド種なのか、生息環境・接餌によってなのか?気になってしまいます。
さて、東京オリンピック開催まで1週間を切りました。
一押しのカヌー(カヤック)競技の予定は、以下のようになっております。ホワイトウォーターでスリル満点のスラロームのパドル捌きも楽しみですが、フラットウォーターのスプリント(K1、K2、K4)では、無駄のないパドリングフォームが、シーカヤックのフォワードストロークの基本の参考になります。
こんなコロナ禍ですが、日本人選手も男女で出場予定なのでテレビで応援したいと思います。
<カヌー(カヤック)競技>
■スラローム 7月25日~30日 葛西臨海公園隣接地
※カヌー(カヤック)競技スラロームの詳しい日程
■スプリント 8月2日~7日 海の森水上競技場
※カヌー(カヤック)競技スプリントの詳しい日程
富山湾でボナペティ!
富山湾のカサゴの食味について、以前から本カサゴとキジハタを比較して冬季は本カサゴ、夏から秋季はキジハタが勝ると思っていました。ウッカリカサゴについては、春季や夏季も旨さに変わりはないのが違っていて、ヤナギバチメでたまにある脂肪のつき方の個体差が少なく感じます。
富山ではウッカリカサゴはノドグロ(アカムツ)やヤナギバチメ(沖メバル)やキジハタに比べて少し地味な印象がありますが、今回、食材として和洋中を選ばない非常にポテンシャルの高い魚だとわかりました。旬の真鯛に勝るとも劣らなく美味。
●月曜日:カサゴ塩焼き
25cm級の小型に化粧塩をしてガスオーブンで。2月の前回のものは焼きが強かったので今回は途中チェックして約15分。皮目はカリッと身はフンワリジューシーに仕上がりました。捌いた瞬間にカサゴは夏が旬かい?と思えるような内臓脂肪の蓄積。
コメにも日本酒・ワインにもマッチする悪魔的な旨さで、ノドグロとまでではないものの旬のヤナギバチメ(沖メバル)に匹敵する脂のノリ具合。身から溢れた残り汁だけもおかわりイケます。この時期のカサゴをぜひ、王道とも言える塩焼きで。ウッカリカサゴ、ヤナギバチメ、ノドグロを富山湾の3大塩焼きに認定!★★★★★
●火曜日:カサゴのお造り
3日間熟成させた30cm級のカサゴを造りにしました。普通の刺身と湯引で霜ふりにしたものと胃袋のポン酢和えの3種。カサゴは皮目に脂があるそうですが、熟成させたカサゴの白身は非常にモッチリとしていて脂の甘みも十分に感じ、旨み深い。これは絶対に酢飯に合うやつです。湯引でなくバーナーで焙って香ばしくするか皮を引いてしまったほうが良さそう。★★★★★
●水曜日:カサゴの煮つけ
煮付けも王道。総菜魚としては十分の実力ですが。塩焼き、刺し身とベストポテンシャルの食べ方をしてしまったあとなので…。煮付けは、カサゴ、キジハタなど根魚のしっかりした身よりも繊細な身のマダイやカレイの方が好きかなあ。★★★★☆
●金曜日:マダラ料理
金曜にオリンピック休みを利用して海へ。真鱈が釣れたので先週の釣果に割り込んで、新鮮なうちに調理しました。詳しくは、
「7月下旬、中深海の魚種を求めて」の回をご覧ください。
●日曜日:カサゴのブイヤベース マース煮風
カサゴがたくさんあるのでイタリアンで2品。一番大きな熟成7日目の脂が乗ったものを使います。三枚に下した後の中骨と腹身、香味野菜少々、香草に水と白ワインで出汁(フュメ・ド・ポワソン)を取ります。別鍋でナス、アスパラ、ミニトマトなどの夏野菜少々、カサゴの身少々を軽くソテーし皿にオン。上から濾した出汁をかけ、完成。味付けは塩のみ。マース煮よろしく青ノリでパンチを追加。冷製にしても旨そう。★★★★★
●日曜日:カサゴのムニエル バルサミコソース
3枚に下した半身の小骨はすべて処理して切り身に小麦粉をまぶし、オリーブオイルでソテー。ふっくらカリッと仕上がるよう火加減には気を使います。仕上げにバターとフュメ・ド・ポワソン少々を入れ基本ソースに。飾りつけにバルサミコソース(市販品)をあしらって、完成。洋風は少し手がかかりますがなるべく手抜きして。どちらも絶品!イタリアン店でも出せるお味です。★★★★★
●月曜日:カサゴのカルパッチョ、カサゴの兜焼き
日曜日に食べきれなかった大型のカサゴも身と兜を調理。身の方はカルパッチョ。★★★★☆。キロオーバーのカサゴの兜は塩焼きして。ウマッつ!★★★★★
■使用タックル
ロッド:ジャイアントキリングGKJ-S60SLJ、タイプスローJB682
リール:ツインパワー4000XG、オシアコンクエスト300HG
ライン:PE1.2号、PE1.2号
ルアー:60、100、150gスロージグ