世界で最も美しい湾クラブ「富山湾」

やっとというか、ついにというか、2015年にブログを開設して10万PV達成！

現在乗っているカヤックのことを少しお話させていただくと、2014年だったか2015年の頃だったか忘れましたが、個性派シットオンカヤックメーカーのベイロマンスカヤック（BRK）のことを知り、新鮮なカヤックコンセプトとオンリーワンのブログの情報発信に共感したことを思い出します。

当時は、富山湾沿岸から近海の水深300m超の深海までのことをもっとよく知ろうと遊漁船で出て、ブログも開始。近年のスロージギングってどうなのよ？マイカヤックでも試してみたりして。そして、富山湾近海フルシーズンでポイントにはまれば、青物や根魚、真鯛、中深海魚などをスロージギングだけでもいけることがわかり…。

その頃、コンパクトで機能的な興味深い新艇をBRKが発売。数年前に購入した2艇目ファルト艇はタンデムでファミリー向きですが、組み立てだったり、直進性や風に弱かったりして釣りには物足りなくなり、2017年の年末セールでポチっと3艇目となる現在のパンダ色をゲット。水深のある沖までのパドリングだったり、多少の風や波には踏ん張りが効いたり、小型艇の割にガシガシ漕げる印象です。



重量はアルピナ2同様20kg前後。全長10.5ftになってデッキがメチャ狭になりましたが、搬送と撤収がリジット艇やファルト艇に比べ格段に楽になり、海に出る機会がグッと増加。長年使ってきたパドルや魚探等の装備品もフィッシング時の安全性と使い勝手を考慮して更新。

この艇のセンターコンソールはイケス仕様になっていますが、現在、リチウムバッテリーの収納スペースとし、クーラーを艇のリアスペースに合わせて買い替え。予備パドルもリアに積み、カヤックの重心が少しリア寄りに。結果、横風状況でパドリングをする際のウェザーコック対策として絶妙に良い。たぶん、もともとクーラーボックス積載を前提としたトリムバランス設計なのでしょう。



コリンアスリートで2年ぶりに昨年の秋冬は、水深70mくらいまでのスロジギターゲットを追っかけて氷見沖をパドリング。11月から長年愛用してきたホンデックスをプロッター画面と魚探画面が7インチ表示できるECHOMAP UHD 72svに一気にグレードアップ。富山湾で定番の青物フクラギはお目にかかれませんでしたが、こんな魚たちがヒットしてくれました。（魚探効果はあまり関係なかったのです）

・9月 シイラ、キダイ、キジハタ、ウッカリカサゴ
・10月 サゴシ、メジマグロ、マダイ、キジハタ、アオリイカ
・11月 オニカサゴ、アオハタ
・12月 ホウボウ、アマダイ、カサゴ、マゴチ

今年の秋冬は、自宅からも20分ほどと近く、新湊～富山沖でECHOMAPの使いがいのある深場のスロジギターゲットをもっと狙ってみようと。今のところ9月はタチウオ。冬型の気圧配置の影響で波が高くなってきたら、氷見沖に避難するかもしれません。パドルもグラスやウッドからカーボンに変えてメチャガシガシ漕げでいますが、老体には負担がかかり過ぎなのか、右前腕部に慢性の筋肉痛が発生中…。



さて、天気も良く秋も本番、パドリング日和なので海へ。午前中の予報は、晴、南寄りのち北寄りの風1～4m/s。いつもの浜に6時半過ぎに現着。沖にはプレジャーボートや2馬力ボートがパラパラ。海面は小波で、長く弱いウネリが入っています。いつものようにパパっと準備し、7時過ぎに出艇。



沖のポイントに向かって漕ぎ出します。巨大な振動子のアームをおろし海面水温を確認すると22℃。だいぶ下がってきました。潮は中潮の下げでまずまず。等深線チャートの掛け下がりに沿いながら浅場から魚探画面をチェックしていきますが、ボトムに薄い水色の反応以外、目立つベイト反応はなし。

波が落ち着いてきて水深40～50mまでをスピニングタックルで少しキャスト。広範囲にベベルジャークやボトムバンピングを繰り返すも気配はないので深場へ移動。ガーミンの魚探画面に目立つベイト反応はないものの、時おり中層に青物っぽいかすれた横線の反応が出てきますが、小一時間ほどは当たりなし。



予報より早く風が南寄りから北寄りの海風に変わりましたが微風で問題なし。ガーミンの海図プロッター画面の等深線チャートを頼りに、水深100m前後の掛け下がりを重点的に流してみます。

ジグ投入を繰り返しながら、水深70m付近のボトムでヒット、よく引きます。まあまあのタチウオがネットイン。ボトムにいたとは、魚探に反応がないのでちょっと想定外でした。



水深100m少しの風上まで戻りジグ投入。着底後糸フケを取り、リール2～3回転。柔らか目の2番ロッドに背負わせた150gのスロージグをボトムを少し切ってそのまま放置。ドテラ流ししながら、しなったベイトロッドに良い重さが伝わり反射的にクッと合わせて何かがヒット。慎重に巻き上げ。

ネットインしたのは見慣れない40cm弱の魚、イシモチかな？光が当たって魚体のキャンディカラーがとても美しい。また一魚種増えました。ところで、意識して使うようになった放置スロー。もうこれは立派なメソッド。カヤックの上下動とロッドの弾性でオートマチックに？スローのピッチを刻みます。



今回のヒットジグは、スロースキップvib赤金ですが、フロントフックが口に、リアフックが胴体にしっかりかかっています。他にスープレックスとかショートピッチに向いていて、フォールで水平姿勢を保ちながら細かく動くものが良さそうです。

海底では、ボトムに置いてあるスロージグが、カヤックの揺れに合わせてフワフワ～、ヒラヒラ～と勝手にバイブレーション。例えば、マダラやアカムツのような遊泳タイプの魚が思わずパックっとしたくなるイメージが、実釣してみてのインプレです。もしかして、エサ釣りの置き竿といっしょ？



その後、中層でもタチウオが当たるようになりますが、バラシもあり、一尾追加。当たりが遠のき、北寄りの風が若干強くなってやりにくいので、今週は3尾で十分と、10時で終了。

タチウオとイシモチ。アルミシルバーとキャンディカラー。光が当たると反射がホログラムとなって、怪しく輝いて惹きつける。メタルジグも水中でこんな感じでキラキラっとアピールしているのでしょうか？



人馬一体のカヤックで沖までパドリング。富山湾の水深100m前後の深場のスロージギングは何が釣れるのかわからないのが、楽しい！

が、しかーし、新品で買ったカヤックと魚探は言わば資産として、減価償却中。ロッドとかリールとかジグとかは消耗品として中古で我慢。家計の財布は嫁が握っているので、毎回食べれる分だけの釣果ですがその分黒字。自分の財布としてまだまだ赤字…。いつになったら黒字転換しはることやら！？


富山湾でボナペティ！

イシモチの刺し身は初めて。例えは難しいのですがアカムツと対極。派手さはありませんが、なかなかどうして。狙って難しいと思いますが、また釣ってこよう。

●イシモチと太刀魚の造り
昆布締めにしようか迷いましたが、身がしっかりしていたので三枚におろしたイシモチを刺し身に。水っぽさや匂いは全くありませんが軽く降り塩を30分ほど寝かせ、濡れふきんで塩をよく拭き取り厚めのそぎ切りに。刺身として普通以上にうまい。吟醸酒をやりたくなります。
ほんのりピンク色の身はモッチリとしなやかな弾力。食味はプリッとクセはなく、素直な味わいに逆に高級さを感じさせます。太刀魚はいつものように刺身と炙りでいただきます。★★★★☆（星4つ半）



●イシモチの焼き物
半身を焼き物に。こちらも食味はプリッとクセはなく素直で淡白な大人の味わい。今日のイシモチは総菜魚としてご飯のおかずになりました。が、絶対に吟醸酒です。★★★★☆




■使用タックル
ロッド：ジャイアントキリングGKJ-S60SLJ、タイプスローJB682
リール：ツインパワー4000XG、オシアコンクエスト300HG
ライン：PE1.2号、PE1.2号
ルアー：100g、150gスロージグ